金を騙し取ろうとする子供たち
川沿いの寺院に座って休んでいたら、子供たちがやってきた。「あの自転車はあなたの?」そうだよ。と言って、しばらく話していた。出発しようと自転車に乗って少し進むと子供たちが騒ぎだした。「タイヤを見ろ」と言うから見るとタイヤの空気が抜けていた。パンクかなぁ、レンタル自転車なのになぁ、どうしよう。困っていると子供たちが「内にエアーポンプがあるか空気を入れてあげるよ、50rsでどう?」というが、「パンクしてるから、空気入れても無駄だ」と言った。子供たちは「No Problem」というから、まぁ、やってみるか。ということで家に向かった。家の屋上に連れてかれたり、やたら家を案内しようとする。たぶん後で金を要求するのだろうと思って興味のないそぶりをして見せた。家の案内は終わりを空気を入れた。すると「100RSよこせ」と言いだした。「50RSって言ったでしょ?」と言っても聞かない。こういう場合、50渡して立ち去ればいいんだけど、ちょうど100rs札しか持ってなかった。金を渡さずに立ち去っても良いけど、さすがにそれは悪い気がする。仕方なく100Rs渡した。
その後、「学校に行こう、僕の先生に会ってくれ」としつこく言うので、仕方なく学校に行った。するとノートを見せられた。旅行者のメッセージが英語や日本語等で書かれていた。「この子たちの為に何か協力したいです」とか書いてあった。おれは「自転車のタイヤがパンクして子供たちに空気を入れてもらいましたが、子供たちがパンクさせたのかもしれません。」と書いた。その後、「金額を書け」と言われた。寄付しろということらしい。おれは「10rs(20円)」と書いた。すると子供たちもといガキたちが「10rsは不可能だ(Not possible)」と言ってきた。不可能もくそもないでしょ?寄付なんだから。ということで、10rs渡して学校を去った。私の自転車には鍵が掛けられていた。ガキたちが掛けたものだ。ガキの一人が鍵を外した。途中で逃げられるのを防止するためだったのだろう。走り出すと再びタイヤの空気が抜けていた。
「空気が抜けていた。」というより「抜かれていた」のだ。
完全に全ての真相が分かった。初めに俺に会った時に、何人かのガキが俺と話をしている最中にその他のガキがタイヤの空気を抜いたのだろう。おそらくガキ達にとってみれば、常套手段だったのだろう。この街にはレンタル自転車屋が何件もある。旅行者も多い。
おれはガキ達を無視して歩き始めた、空気の抜けた自転車を押して・・・。
少し歩くと、自転車の修理をしている工場のようなものを見つけた。20rs払って空気を入れさせてもらった。そして、自転車を返した。
インドでは自転車も弱点になってしまうとは・・・。ほんとになんてひどい国だと思う。
まだ辺りは明るいがホテルに戻って休んだ。とても、疲れていた。
少し寝てからバザールへ行った。今は祭りらしい。
しょうもなすぎる音と光のショー
電車の時刻まで時間があったので、Sound & light showを見た。西群寺院のすぐ横でやっている。300rsとか取るくせに、くそしょうもなかった。他の観客もかなりしらけていた。
たかり屋の多い街
ホテルに戻ろうと歩いていると話しかけてくるインド人が絶えない。「ダンスを見に行かないか?」とか、いろいろ話した揚句「あなたは良い人だ!アイスクリームをおごってくれないか?」と言ってきた。どういう論理なんだよ、まったく!?「なんで、私が良い人だと分かるの?」と聞いたら「私は感じたんだ」だってさ。はいはい。私は良い人かもしれないけど、あなたにアイスクリームをおごる理由はありません。やっぱり、とても違和感を感じるのは「金とか物を人から貰おうという精神性」だな。日本人はそういうことについて恥じらいがあるでしょ?インド人にはそれがないように思える。
Varanasiへ
Varanasiはガンジス川の流れている街。インドのガンジス川の写真は大抵Varanasiのものだ。Varanasiに行くことはこの旅の一つの目的だ。
Khajuraho鉄道駅へ向かった。
昨日会った韓国人旅行者と再会した。彼とは席のクラスが違っていた。日本人の旅行者もいたので少し話した。彼らは大学生で初めての海外旅行でインドに来たらしい。初めてで良くインドに行く気になるなぁと思った。彼らのうちの一人が熱を出して数日寝込んでいたらしい。インドは衛生状況が悪いし、体調を崩しやすいと思う。まだ、微熱があるらしい。早く治るといいね。
下痢が止まらない!!?
寝台車に乗って、横になった。するとお腹が痛くなってきた。しかも、かなり痛い。慌ててトイレに行ったら、下痢が止まらない。トイレと席を何往復しただろうか、ある時、トイレで立ちあがれなくなってしまった。立ちあがると目まいがして立っていられない。汗がたくさん出てくる。水を飲まねば、脱水症状になってしまう、だけど、ミネラルウォーターのボトルは席にある。取りに行けない、俺はこのままここで息絶えるのだろうか・・・・、軽く意識を失いかけて、しばらくすると、なんとか立ちあがることが出来た、峠を越したようだ。健康って大事だなって改めて思った。